こんにちは!子供の成長を応援する、シンです。
試合に負けて、泣きじゃくったり、ラケットを投げ出しそうになったり、あるいは、ぷいっと横を向いて、口をきかなくなったり…。
一生懸命頑張った我が子がそんな姿になっているのを見ると、親としてはどう声をかけていいか分からず、本当に困ってしまいますよね。
周りの目も気になるし、「いつまでもメソメソしないの!」なんて、つい強い言葉をかけてしまうこともあるかもしれません。

この記事では、お子さんが負けた時に、その「悔しさ」をバネにして次への力に変えるための、親がすべき「言葉かけ」を3つのステップでご紹介します。
目次
試合後、こんな態度になっていませんか?子供の「負け」のサイン
お子さんが負けた時、その悔しさをどう表現するかは性格によって様々です。
ポイント
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タイプ①:涙が止まらない「号泣」タイプ
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タイプ②:物に当たる・口をきかない「不機嫌」タイプ
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タイプ③:「相手が強すぎた」「ラケットのせい」他責にするタイプ
親としては辛い光景かもしれませんが、これらはすべて、お子さんがその勝負に 「本気」だった証拠 です。
むしろ、それだけの情熱を注げるものに出会えた、素晴らしい「成長の証」だと捉えましょう。
なぜ「悔しさ」は最高の成長燃料なのか?
「悔しい」という感情は、決して悪いものではありません。
それは「次は勝ちたい!」という、最も純粋なモチベーションの源泉です。
この熱い感情を、親が否定してはいけません。
【やってはいけないNGな声かけ】
注意ポイント
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「泣かないの!」
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「いつまで落ち込んでるの」
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「たかがゲームでしょ」
これらの言葉は、子供の「本気」を否定し、挑戦する心を萎縮させてしまいます。
✅ 逆に「悔しい気持ち」を認めてあげることが、次への挑戦の大きな力になるのです。
【保存版】悔しさを「次への力」に変える、親の言葉かけ3ステップ
では、具体的にどう声をかければ良いのでしょうか。
答えはシンプルな3つのステップにあります。
ステップ1:まず「共感」気持ちを丸ごと受け止める言葉
理屈は不要です。大切なのは、子供が「自分の気持ちを分かってもらえた」と感じること。
子供の目線までかがみ、優しく声をかけましょう。
ポイント
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「悔しかったね」
-
「頑張ったもんね。あと一歩だったね」
✅ 子供にとって「親が一番の理解者」になることが、心を立て直す第一歩です。
共感の言葉が持つ3つの力
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安心感を与える力
子供は「泣いたら怒られるかも…」と不安を感じています。
そこで共感の言葉をかけることで、「この気持ちを出しても大丈夫」と安心できるのです。 -
自己肯定感を育てる力
「頑張ったね」と伝えることで、子供は「自分の努力を認めてもらえた」と感じます。
結果ではなく「頑張った過程」を褒めることが、自信につながります。 -
感情を整理する力
子供自身も「悔しい」「悲しい」といった気持ちを上手に表現できません。
親が言葉にして代弁してあげると、感情を整理するきっかけになります。
共感の仕方で差が出る!良い例・悪い例
パターン | 親の声かけ | 子供の反応 |
---|---|---|
良い例 | 「本当に悔しかったんだね」 | 「うん…」と気持ちを打ち明けやすくなる |
悪い例 | 「泣くな!大げさだよ」 | 気持ちを閉ざして話さなくなる |
✅ 同じ場面でも、声のかけ方ひとつで「心を開く」か「心を閉ざす」かが分かれます。
ポイントまとめ
ポイント
-
子供の目線までかがむ → 視線の高さを合わせる
-
気持ちを代弁してあげる → 「悔しいね」「頑張ったね」
-
否定の言葉は一切使わない
この3つを意識するだけで、子供は「自分を理解してくれる人がいる」と感じ、次の挑戦に踏み出す力を取り戻せます。
ステップ2:次に「質問」視点を未来へ向ける言葉
子供の気持ちが少し落ち着いたら、過去(負けた試合)から未来(次の試合)へ視点を向ける魔法の質問を投げかけます。
ポイント
-
「今日の試合、何が一番悔しかった?」
-
「次はどうしたら、もっと上手くできるかな?」
✅ 目的は、答えを引き出すことではなく、子供自身に 「考えるきっかけ」 を与えることです。
なぜ「質問」が効果的なのか?
-
思考の方向を切り替える
質問は「悔しい気持ち」を整理しながら、「次にどうするか」に意識を向ける力を持ちます。 -
主体性を育てる
親がアドバイスを押し付けるよりも、自分で考えた答えの方が「やってみよう」と行動につながりやすいのです。 -
自信を取り戻す
「工夫すれば次はできるかも」と思えた瞬間に、子供は再び挑戦するエネルギーを取り戻します。
質問の工夫で変わる!良い例・悪い例
パターン | 親の質問 | 子供の反応 |
---|---|---|
良い例 | 「次はどうしたら、もっと続けられると思う?」 | 「サーブを練習したい!」と前向きな答えが返ってくる |
悪い例 | 「なんでそんなに失敗したの?」 | 責められた気持ちになり、黙り込む |
✅ 「責める質問」ではなく、「未来を探す質問」を投げかけるのがポイントです。
魔法の質問リスト(応用編)
ポイント
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「一番楽しかった瞬間はどこだった?」
-
「今度やってみたい練習はある?」
-
「チームのみんなにどう助けてもらえたらいい?」
👉 ポジティブな視点を含めることで、ただの反省会ではなく「次が楽しみになる会話」へと変わります。
ポイントまとめ
ポイント
-
感情が落ち着くのを待ってから質問する
-
答えを求めすぎず、考えるきっかけを与えるだけ
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責めるのではなく「未来の可能性」を一緒に探す姿勢
この「未来を向かせる質問」を繰り返すことで、子供は 「負け=終わり」ではなく「負け=次の成長」 と捉えられるようになります。
ステップ3:最後に「承認」挑戦した勇気を褒める言葉
そして最も大切なのが、この最後のステップです。
親は「結果」ではなく「プロセス」と「挑戦」を褒めてあげましょう。
ポイント
-
「負けちゃったけど、最後まで諦めなかったのは偉かったよ」
-
「あの難しいボールに挑戦した勇気、お父さんはカッコいいと思ったよ」
✅ 「挑戦すれば、いつでも認めてもらえる」という安心感が、子供の心を強くします。
なぜ「承認」が子供の心を強くするのか?
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努力を肯定することで、自己肯定感が育つ
結果ではなく「過程」を褒められることで、子供は「自分の努力そのものに価値がある」と学びます。 -
挑戦への恐怖心をなくす
「失敗しても褒めてもらえる」と分かると、子供は次の挑戦に躊躇しなくなります。 -
成功体験につながる土台を作る
小さな挑戦を積み重ね、自信が少しずつ蓄積されることで、大きな成功にもつながっていきます。
良い承認・悪い承認の違い
パターン | 親の声かけ | 子供の反応 |
---|---|---|
良い例 | 「最後まで走り切ったのはすごいよ」 | 自分の頑張りを誇りに思える |
悪い例 | 「勝たなきゃ意味がない」 | 次の挑戦を怖がるようになる |
✅ 「勝ち=正解」ではなく「挑戦=価値」という軸を伝えることが重要です。
承認の具体例(シーン別)
ポイント
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練習後に:「今日は新しいサーブに挑戦してたね。いいチャレンジだったよ」
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試合後に:「最後まで走り切った姿、すごく力強かったよ」
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日常生活でも:「自分から宿題を始めたのは立派だね」
👉 スポーツだけでなく、日常の小さな行動でも承認を積み重ねると、子供の「挑戦マインド」が根づきます。
ポイントまとめ
ポイント
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結果ではなく「過程」を認める
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小さな挑戦も見逃さず褒める
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スポーツ以外でも承認を続ける
✅ 子供は「結果」ではなく「挑戦そのものに意味がある」と気づいたとき、真のアスリートマインドを手に入れます。
言葉かけと環境づくりをセットに
言葉かけで子供の気持ちを前向きにできたなら、その新しい気持ちを「形」にしてあげるのも効果的です。
ポイント
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「次の試合は、この新しいギアで頑張ろう!」
-
「みんなでお揃いのアイテムを揃えて、チームで挑戦しよう!」
そんな、ちょっとした“きっかけ”が、子供のモチベーションに魔法をかけてくれます。
👉 こちらの記事では、子供の「仲間意識」を高め、チームで戦う楽しさを倍増させてくれる、お揃いのチームギアを特集しています。
言葉かけ3ステップまとめ
ステップ | 目的 | 具体的な声かけ例 | 子供への効果 |
---|---|---|---|
ステップ1:共感 | 気持ちを受け止め安心させる | 「悔しかったね」 「頑張ったもんね。あと一歩だったね」 |
親が理解者だと感じて心が落ち着く |
ステップ2:質問 | 視点を未来へ向ける | 「今日の試合、何が一番悔しかった?」 「次はどうしたら、もっと上手くできるかな?」 |
考えるきっかけが生まれ、前向きな思考に切り替わる |
ステップ3:承認 | プロセスや挑戦を褒める | 「最後まで諦めなかったのは偉かったよ」 「難しいボールに挑戦した勇気、カッコよかったよ」 |
「挑戦=価値あること」と学び、自信と挑戦心が育つ |
まとめ:親の言葉が子供の心を一流のアスリートに育てる
試合の勝ち負けはコントロールできません。
しかし、その結果をどう受け止め、次への力に変えるか。
その「心の育て方」は、親の言葉かけ一つで大きく変わります。


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